自動車販売店がSNS集客を成功させるために、車とSNSの相性が悪いポイントを知ろう!
投稿日:2024-05-14
弊社は全国の自動車関連企業様から自社のマーケティング周りのお話しを伺う機会が多くあるのですが、その中でも「SNSを始めてみたけどうまくいかなくてやめた」というお声を多くいただきます。
詳しくお話を伺ってみると、SNS運用がうまくいないのは「運用後の想定が開始前にできていなかった場合」が多いようです。つまり自動車業界の特性、自社の企業特性や商品特性、SNSとの相性、そしてアカウントのコンセプトを考慮できていないまま、とりあえずSNS運用を始めてしまった場合と言えるのですが、この記事では自動車業界とSNSとの相性と事前に想定しておくべきを解説していきます。
目次
自動車業界とSNSは相性が良い?悪い?
結論として「良いところも悪いところもある」というのが現実です。良いところは、このページをご覧の皆さんはご存じなところだと思いますので、さらっと紹介して「相性の悪いところ」の説明をしたいと思います。
相性の良いところ
・自動車は写真や動画でSNS映えする
・メーカー側のPRやブランドイメージに便乗できる
・専門性が高く、技術の更新等も頻繁でネタが尽きない
・車販の購入単価が高いため、獲得数が少なくても売上が出やすい
・点検や整備などが発生するため、既存顧客との接点は多いほうが良い
・走行感や所有後のイメージなどをユーザーに疑似体験させることができる
はい、次、悪いところ!
相性の悪いところ
写真映えする一方で、被写体がでかすぎる
自動車はそもそもかっこいいので、題材としては非常に優秀です。きちんと写真を撮れば非常にかっこよくなるのですが、良いロケーションで撮影をすることが他の商材よりも大変です。例えば、SNSマーケティングな盛んな業界というとアパレルや美容などがありますが、商品サイズが小さいためちょっとしたスペースと装飾のための小道具を用意すれば机の上やオフィスの一角などで済みます。
一方、自動車をきちんと撮影しようとすると車を広い場所へ移動したり、背景がきれいな場所へ移動したり、1回の移動で1台分しか撮影できないなど、他の業界よりも労力が数段多いです。
動画投稿は写真投稿の延長ではない
さらに、自動車という素材を活かす方法としてYouTubeショートやInstagramリールで動画コンテンツを投稿する企業様も多くいらっしゃいます。確かに、自動車は動いてなんぼですので、動画との相性もほかの業界と比較してとても良いですが、動画コンテンツの投稿ハードルが他業界より高いことを覚えておく必要があります。
先ほど例に出したアパレルや美容で動画コンテンツを投稿しようとする場合、出演スタッフと無地の背景、机、追加の照明があればなんとかなるのに対し、自動車の走行風景を撮影しようものなら、もう一台の車やドローンといった別の機材や、全く異なる撮影技術が必要になってきます。
他業界より高いハードルを乗り越えてしまえば良質なコンテンツを制作できるのですが、そこまでに至るのが大変、というのも自動車業界ならではのデメリットです。
無理のない運用計画
上記2点、他業界よりもSNS運用の労力の多さを解説しましたが、この労力の多さに辟易し、SNSの更新頻度が低下してしまったり、逆に更新頻度を維持しようとしてアカウントのコンセプトが崩れてしまうといったことが起こります。結果SNSアカウント成長が遅れ、思ったように成果が出ず運用をやめてしまった企業がたくさんあります。
これらのデメリットは、自動車業界「ならでは」のものなので、SNSマーケティング専門の会社に依頼した場合でも安心はできません。他業界のSNS運用と同じ感覚で企画設計を行い運用をスタートしてしまうと、省コスト投稿ばかりになってしまい自動車の魅力を十分にアピールできず、メーカーや企業の独自性が薄れ「よくある量産型のSNSアカウント」になりがちですので、自動車業界に精通した代行会社に依頼すると安心です。
自動車をテーマにしたSNS運用は他業界よりも手間がかかるため、投稿内容や頻度、コンセプトなどのアカウント設計を「手間を覚悟した企画」「手間のかからない企画」を交えた計画にするなど、現実的な想定が必要です。
「とりあえず始める」ことが悪ではない
SNS運用でつまずいてしまう理由を、自動車業界ならではなのデメリットを交えて解説しました。
デメリットを想定できていないことが原因となっていることは確かですが、「とりあえず始める」ことが悪いわけではありません。つまずくことを恐れてSNSを始めないことの方が悪いので、さっさとつまずいてしまって軌道修正することが重要です。
当サービスの提供元である株式会社ダイバージェンスは、全国800社以上の自動車関連企業様とのお取引実績、整備士になりたい若者向けの職業訓練学校「NPO法人メカニックカレッジ」の運営、自社YouTubeチャンネル「整備士ちゃんねる」の運営など、様々な形で業界に関わってきました。
自動車販売店さま、整備工場さまなどで、SNS運用にお悩みの際はぜひ弊社にお問い合わせください。